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2022.09.12

先般、鹿児島県大崎町の皆さんが、妙高市へ視察に来てくださいました。

官民連携で課題解決を行う場として、一昨年・昨年に組織された「みょうこうミライ会議」に参加・運営していた方々との縁により、大崎町との関わりをつくることができたものです。今回の視察目的は、妙高市の廃棄物処理方法などを知っていただくことで、大崎町が実施しているリサイクルシステムを横展開できないかなどの可能性を探ることなどがありました。

大崎町は鹿児島県東部、大隅半島の中央、志布志湾に面した人口13,000人ほどの自治体です。1998年、埋立処分場の残余年数が逼迫したことをきっかけに、処分場の延命化を目的とし、分別とリサイクルを開始。現在は、ごみの83.1%(全国平均は約20%)を再資源化、12年連続を含む14回目の資源リサイクル率日本一を達成しました。それらの取り組みが認められ、大崎町は2018年には、第2回ジャパンSDGsアワードを自治体で唯一受賞(内閣官房長官賞)しています。さらに一般社団法人大崎町SDGs推進協議会は、20年以上、⼤崎町がつみかさねてきたリサイクルの取り組みを土台に、循環型のまちづくりを、より多面的に展開するため、多様な主体がパートナーシップを組み、2021年に設立されました。それぞれのステークホルダーが強みを⽣かすことで、一つの自治体だけでは成し得ないさまざまな課題の解決に、責任をもって取り組むとともに、「OSAKINI プロジェクト」と称し、住民・循環型社会づくりに取り組む人・企業と共に、サーキュラーヴィレッジ・大崎町として、世界に新しい社会のカタチを実装していくこととしています。

そのような中、当日は、(一社)大崎町SDGs推進協議会と大崎町役場(住民環境課)の3名が来市。市役所で、主に廃棄物の処理行程やSDGs推進体制などの意見交換を行った後に、妙高高原ビジターセンター、テレワーク研修交流施設、二俣最終処分場、道の駅四季彩館みょうこう「ゼロウェイストショップ(ハカロッサ)」、再資源センター、クリーンセンターなどを見学していただき、さらに各担当者へヒアリングも行いました。さらに夜に開催された、住民向けのリサイクル説明会にも急遽参加するなど非常に熱心な様子で、1日をお過ごしいただきました。

今後も妙高市では、先進的な技術を導入したり、取組を行う自治体などと連携しながら、資源循環を推進することで、より環境負荷を低くし、ともにゼロカーボンに取り組んでいくような仕組みの構築を検討していきます。

※大崎町SDGs推進協議会のホームページに当市視察の記事がアップされています。
https://www.osakini.org/2022-niigata-myoko/